ごー ごー
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ごー ごー
咲いた花に気付かなかったんだ
ごー ごー
玄関で靴を踏んで外へ出たんだ
ごー ごー
忘れものに気づかなかったんだ
めー めー
くろ山羊さんのように紙を食べて
めー めー
ただ鳴くことしかしなかったんだ
めー めー
言えたはずのありがとうを何度逃しただろう
んー んー
んー んー
伝えたいことはあるんだけれど
んー
カケラケラ - -
景色


あの海を越えて見える景色より
ここには見たい景色があるの
カケラケラ - -
他人の花


心を惑わされるなと
心配してくれているの
それとも責めているの
もらった花を そんなものすぐに枯れてしまうんだと言う
枯れない花があるなんて
ねぇ、誰が思う

美しいものを見て美しいと素直に言えた
その美しさは今だけだと教えたいの
転ばぬ先の杖なの
それとも転んでほしいの

そこに花は咲いているのに
いつの間にか無口になった
誰かはまた人の花を見ては
すぐに枯れてしまうんだとささやいている
カケラケラ - -
忘れないで


卑怯なの
やさしさだけ携えて
文句も言わせない
わたしの口は開いたままで
乾いてしまうわ

あなたの声
いつから聞いていないかしら
腐ってもげてしまうわ
ささやいてもくれない
誰もついばみに来さえもしない

忘れないわ
肌に触れたよろこびは
失ってもいない
色だけ失って
温度はまだ思い出せる

けど
窓の外に放たれたまま
見守られているのかしら
忘れられているのかしら
わたしはもう乾いているのに
いつまで風と陽にさらされて

見守られているのかしら
忘れられているのかしら
カケラケラ - -
鬼ごっこ


さがしてよ
見つからないと言わないで
信号待ちのあいだ
ミルクをかき混ぜるあいだ
大人ってなんだろう
子供ってなんだろう
ずっと鬼ごっこしていたんだ

さがしてよ みつけて
あの子の電話待っているときでも
眠れない夜でも
ずっとここにいたんだ
さみしくないよ
だってぼくは子供で大人だから

カケラケラ - -
シュボッ
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シュボッ
シュボッて
音を立てて
煙を立てない
後から出てくる紫煙は
勢いよく吐き出されて
鼻をひくひくさせてる間に消えて

シュボッ
シュボッとは
あのときの音だね
そう
はっぴばーすでー歌う前の
ろうそくに火を付ける
あのときの

だからちょっとこそばゆくて
なんか懐かしいって
いつも思うんだ
カケラケラ - -
雨と行進

ザーザーと雨が降ってきて
斜めに走る電線を
しずくが早足で行進する

長い雨
どんな場所も1トーン暗くなって
一歩進みだす前に
少し振り返る時間

守り守られて
やってきたこの道で
誰かにそばにいてほしくて
歩みを少し遅らせる

ザーザーの雨の中
聞こえてくるいくつもの足音
心地よく過ぎていき
誰もがしずくと共に行進する

踏み出す足は
後ろを気にしながら
水たまりをよけながら
カケラケラ - -
箱の中の
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捨てるものがあった
捨てられないものがあった
息を吹き返して
洗濯されて
キラキラ輝いて
まぬがれた

どうしてなど聞かれても
ぴたりとはまる答えは見つけられない
ただここにあるものは誰も傷つけない
ひとところに固まって
ただ出番を待っていただけ
真っ暗な中で
温かい新聞紙に包まれて
カケラケラ - -
lento_20110626172814.jpgぽつりぽつり
あなたの体温 知らないのよ
浸りたい温度は少し温かく

すべてを濡らして雨はいつも通り過ぎてゆき
わたしの体温はいつも少し冷たい
けれど雨を避けず
太陽を待たず
風を感じ雲を眺め
そしてまた ぽつりぽつり

アスファルトの匂いこみ上げて
手に持てるだけのぽつり
温かく流れ落ちて
ぽつり
あなたの体温にぽつり
わたしの体温にぽつり
カケラケラ - -
雨水
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ソーダ水は留守番
雨は努めて
手の平にひんやりとシャワー
月は窓にさしかかり
喉元を過ぎた熱さ
もう一度

泡の記憶
紫煙の足跡
息はこの世界に突き刺さる
この頬を撫でる影
雨水はアルコールを薄めて

喉元を過ぎた熱さ
もう一度
カケラケラ - -
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